IT のニュース記事を翻訳していると、思いもよらない単語に躓いて作業が滞ることがある
今回、困ったのは crimping tool と crimp
辞書で crimping を調べると「(髪の)カールごて」という訳語が掲載されているが、文脈的に絶対合わない
要調査のマークを残して翻訳作業を進めると、今度は crimp という動詞が出てきた
辞書で crimp を調べると複数の訳語を確認できたけど、crimping tool の正体が分からないと訳語の選びようがなくて、こちらにも要調査のマークを残す
本題とは関係ないところに出てきたから推測に使える情報はなく、ざっと最後まで翻訳しても crimping tool と crimp は分からないまま
ダメ元で Goolge の画像検索を使って crimping tool を検索したところ工具のようなものがたくさん出てきた
これなら文脈に合うから、工具の名前なんだということが分かった
適切な処理がなされていないネットワークケーブルを自分で修理するという内容の文面だったので、「ネットワークケーブル」「自作」というキーワードで検索したところ「かしめ工具」という用語にたどり着いた
crimp の訳語の中に「かしめる」という動詞もあった
私にとっては知らない言葉だったから、「かしめ工具」という言葉にたどり着くことができなければ、適切な訳語を選ぶことはできなかったと思う
最終的に crimp は「締め付ける」という訳語に落ち着いた
翻訳では調べものが大事で諦めなければ正解にたどり着けるということを改めて認識した