Manami’s Translation Blog

2人の男児を育てながら在宅でIT翻訳をしています。育児ブログは別に開設しているので、主に翻訳や仕事に関することをつづっています。

転換期

フリーランス翻訳者になって 6 年目

 

転換期を迎えているところです

 

フリーランスに転向する前に働いていた会社から作業を受注していたけれど、クライアントからの発注量が減って、私への発注量も激減してしまった

 

作業が減り始めたのは今年に入ってから

 

1~4月は半減くらいだったけれど、5 月と 6 月は 1/3 まで落ち込み、7月以降も現状維持になる見込み

 

現在、夫の実家跡地に注文住宅を建設中で 10月下旬に引っ越しを予定している

 

昨年から新しい仕事として考えている資格取得の講座が 10月と 11月に予定されている

 

この2つが終わるまで新しい翻訳会社などへの登録は見送ろうと思っていたけれど、さすがにそんな悠長なことも言ってられなくなってきた

 

とりあえず、特定の案件で「急募」の求人があったから応募して書類審査は通過したけれど、トライアルはダメだった

 

作業量・稼働日の問題もゼロではないと思うけど、会社員時代と比べて翻訳量が大幅に減っているし、他人が翻訳したものをチェックする作業からは遠ざかっている

 

会社員時代と比べると翻訳力が低下している可能性も否めない

 

トライアルは担当者との相性もあると頭では理解しているけれど、多分合格できるだろうと楽観視していたこともあって、ちょっと精神的なダメージを受けているというのが正直なところ

 

一度不合格になってしまうと、その会社には登録できなくなってしまうから、次に応募するところはもう少し慎重に選ぼうと思う

 

翻訳会社に登録すると単価は10円を下回ってしまうと思うけれど、未就学児を 2人抱えた現状だと、単価より仕事のしやすさを優先して翻訳会社に登録させてもらって仕事をするのが現実的な選択肢であるような気がしてきた

 

急ぎ過ぎず、のんびりし過ぎずという良い塩梅で登録先を決めて次の一歩を踏み出したい

第27回 いたばし国際絵本翻訳大賞

一昨年と昨年に引き続き、今年も参加することにした「いたばし国際絵本翻訳大賞」

課題図書が届いたので、翻訳用のデータを Word で作って、ざっと翻訳をしてみたけど、昨年より大幅に難易度が高い

ワード数は 500w くらい

最大のポイントはタイトルの Leaf の訳語になると思っているけど、それ以外にも苦戦しそうな箇所がいくつもある

でも、一番の問題は作業時間の捻出になりそう

www.city.itabashi.tokyo.jp

翻訳者としての適性

翻訳者としての適性って何だろう

そんなことをぼんやり考える今日この頃

 

Twitterを始めて翻訳を生業としている方々のアカウントをフォローしてみて思ったこと

 

私の翻訳に対する熱量が圧倒的に低い

 

過不足なく読みやすい訳文に仕上げることは大事にしているし、責任を持って対応している

 

翻訳者に最低限必要な資質は備えていると思っているけど、翻訳に対して”情熱”と言えるようなものは正直ないような気がしている

 

子どもが小さい間はフリーランス翻訳者という働き方が良いと思っているけど、翻訳は私のライフワークではないのかもしれない

 

どこかの時点でお勤め人に戻りたいとは思っているけど、長く携わってきた翻訳をバッサリと切り捨てるのも忍びないし、この年齢で新しいことを始めるのも難しいと思ってしまう

 

消去法で行くと翻訳業界でコーディネーターとかプロジェクトマネージャーだけど、定時で帰れる仕事に就きたいという希望があるから難しそう

 

英語と翻訳の能力が多少なりとも活用できる事務職が良いところなのかな

 

そんなことを考えている今日この頃

 

訳語を探して ~ crimping tool と crimp ~

IT のニュース記事を翻訳していると、思いもよらない単語に躓いて作業が滞ることがある

今回、困ったのは crimping tool と crimp

辞書で crimping を調べると「(髪の)カールごて」という訳語が掲載されているが、文脈的に絶対合わない

要調査のマークを残して翻訳作業を進めると、今度は crimp という動詞が出てきた

辞書で crimp を調べると複数の訳語を確認できたけど、crimping tool の正体が分からないと訳語の選びようがなくて、こちらにも要調査のマークを残す

本題とは関係ないところに出てきたから推測に使える情報はなく、ざっと最後まで翻訳しても crimping tool と crimp は分からないまま

ダメ元で Goolge の画像検索を使って crimping tool を検索したところ工具のようなものがたくさん出てきた

これなら文脈に合うから、工具の名前なんだということが分かった

適切な処理がなされていないネットワークケーブルを自分で修理するという内容の文面だったので、「ネットワークケーブル」「自作」というキーワードで検索したところ「かしめ工具」という用語にたどり着いた

crimp の訳語の中に「かしめる」という動詞もあった

私にとっては知らない言葉だったから、「かしめ工具」という言葉にたどり着くことができなければ、適切な訳語を選ぶことはできなかったと思う

最終的に crimp は「締め付ける」という訳語に落ち着いた

翻訳では調べものが大事で諦めなければ正解にたどり着けるということを改めて認識した

研究社「オンライン・ディクショナリー」

研究社「オンライン・ディクショナリー」を申し込んで使ってみた

 

これまで無料のオンライン辞書をメインに使って仕事をしてきたけれど、いろいろなところでプロとしてあり得ないという指摘がされているのと、英辞郎には誤訳が散見されるという情報もあって、きちんとした辞書に投資することにした

 

英文法書に引き続き、自分の至らない点を公開することになってしまったけれど、取り繕っても仕方がないので正直に書いておこうと思う

 

英辞郎には誤訳が散見されるみたいだけど、イディオムとかを調べたいときには重宝した。もちろん、すべて見つかるわけではなく、結局 Google で検索して英語辞書やサイトが最終的な訳語の決め手になったこともたくさんあるけれど

 

少し古いものだけど「ビジネス技術実用英語大辞典」が唯一持っていた有料の辞書かも

 

これまでは goo で提供されている「プログレッシブ英和中辞典」(小学館)をメインに使って作業をしてきた

 

プログレッシブ英和中辞典」で適切なものが見つからない場合は、英辞郎を使ったり、無料の英語の辞書やシソーラスを使って作業をしてきた

 

これからは「オンライン・ディクショナリー」を活用して、作業効率を上げて、さらなる翻訳品質の向上にも努めたい

 

プログレッシブ英和中辞典」を使い始めたときも辞書で訳語を確認すると今まで知らなかった訳語や用法などを目にすることがあって楽しかったけど、またしばらくは「オンライン・ディクショナリー」でそういう日々を送ることになりそう

 

あまり語学オタクの要素は持っていないと思っていたけれど、そういう感想を持つということ自体、語学が好きという証なのかもしれない

 

kod.kenkyusha.co.jp

 

デモ版と称して「A」または「あ」で始まる用語のみ検索できるので、気になる方はぜひ試していただくと良いと思います

 

ちなみにスタンダード会員の利用料金は 6 か月で 3,000円+税(3,300円)、1 年で 5,500円+税(6,050円)です

ロイヤル英文法

翻訳者としてあり得ないというご指摘を受けそうな気がしなくもないですが、英文法書を持っていなかったので購入しました

購入したのは「徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版」(旺文社)

ロイヤル英文法

大学受験のときに英語は相当勉強して、大学時代には個別指導の塾で中学生に英語を教える際に中学の英文法の総復習をしたから、英文法の基礎力はかなりある方だと自負しているけど、ときどき英文法の解釈に悩むことがあるから、もう一度、総復習をしようと思って英文法書を購入した次第です

初心者には向かなそうな構成とボリュームですが、総復習には適しているかと

子どもの保育園登園を再開したのは今週で、慣れ保育の進捗が芳しくなく、お昼ご飯を食べた後にお迎えに行く日が続いています

お昼寝まで預かってもらえるようになったら、毎日 30 分とか時間を決めて復習を進めていきたい

しばらくお休みします

最後に更新してから、もうすぐで 2 か月になる今更のお知らせですが、緊急事態宣言が解除されるまでブログの更新はお休みします

子どもの保育園が休園になって、夫は 4 月半ばから週に半分テレワークの日があるけど、隙間時間に細切れで仕事をして、お昼ご飯も毎日用意する生活が続いていて、ブログを更新する時間が取れない日々が続いています

仕事にコロナウイルスの影響はなく以前と変わらず発注があるのは有難いのですが、仕事に使える時間が大幅に減ってしまったため、通用の 80% の作業量にしてもらって週末も仕事をして何とか対応している状況です

夫が子育てに協力的でテレワークの日は業務開始が 10:30 ということで、10 時すぎまで子どもを外に連れ出してくれているので助かっていますが、息抜きという時間がないので、6 月から通常の生活に戻れることを切に願う今日この頃です